経済制裁下のロシアは、歳入の半分を依存する原油価格の急落で、2015年はマイナス成長とインフレのダブルパンチを受けることになります。
 またNATOへの加入を拒否していたウクライナのひとたちがロシアのクリミア侵攻とドンパスで続く戦争にロシアに嫌気し、EUとも連携し、NATO加入へも好意的になってきました。
 さらには追加経済制裁により北極圏での油田開発に乗り出していた欧米企業が一斉に機材・技術者を引き揚げさせたので、ただでさえ夏のわずかな時期にしか作業ができないのに、シェールガスやパナマ運河拡張に追われ、開発そのものが無駄になる恐れもあります。
 しかも経済の専門家でもないプーチンが経済を動かす権力も自分に集中してしまいロシアはどうなるのだ、ロシア人は黙っているのか、市民生活は今でも相当に厳しいはずだ、なのにプーチン人気は衰えることなく、オバマもびっくりのブッチギリ、ロシア人の80%がプーチンを支持しています。
 やはり極寒の中を何千年も生きてきた人たちは辛抱強いのだろうか。

税理士法人SETACS