テレビドラマの「天皇の料理番」のモデル秋山徳蔵さんの弟子の矢部さんのお話です。
 昭和天皇の好物は、うどん、蕎麦、お芋で唯一の贅沢は鰻くらいのもので、そのほかの毎年同じ時期に同じ献上物があるのでそれらの食材を使い、味付けはシンプルなものを好まれたようです。
 これは大変なことです、毎日同じ方に、飽きずに「美味しい」と言っていただくのは、しかも朝昼晩と料理を作るのは、気が遠くなる作業であることは素人料理人である私でも想像はできます。
 どこのお母さんに聞いても、子供の毎日の弁当作りは苦痛だったようです。
 レストランであれば、毎日違うお客さんが来るので、いくつかの得意料理を持って、凝った味付けで出せばそれなりの評価を得られますと、矢部さんは語ります。
 「日々の料理こそ究極の料理」、金言として受け止めたいと思います。

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