好きな映画を3つ挙げてみよ、と言われると「ショーシャンクの空」「シャイン」そしてこの「ディアハンター」ですと、3回指を折ります。
 「日本アカデミー賞協会の顧問のくせに日本映画はないのか」と言われると三跪九叩頭の礼(さんききゅうこうとうのれい)をせざるをえないのですが、ディアハンターはインパクトが強い映画でした。
 ベトナム戦争に出兵した米国人が、捕虜になり、そして捕虜同士で「ロシアン・ルーレット」をやらされるが、それにハマって帰国後も、わざわざ捕虜になりに行った友人を救おうと若き日のロバート・デニーロがサイゴンの山奥に乗り込むという映画です。青春時代に観たせいか印象が深いのでしょう。
 その監督のマイケル・チミノが亡くなったそうです。
彼は「ディアハンター」でアカデミー賞を受賞した2年後「天国の門」のメガホンを取るも、客は入らず、史上最高額の製作費をかけた映画会社ユナイテッド・アーティスツを倒産させた男です。
 生きるか死ぬか、まさにロシアン・ルーレットのような生き方で、齢を取るにしたがって若返っていくピカピカの肌にはどんな美容液が使われたのだろうかと、疑問を持ちつつも、合掌です。

税理士法人SETACS