1. なあなあ

現在、普通に使われている言葉の中に、歌舞伎から生まれた言葉がいくつかあります。

「愛想づかし」・・・相思相愛の男女が縁を切る

「板に付く」・・・役者の芸が舞台に調和している

「市松模様」「一枚看板」「裏方」「お家芸」「大詰め」「口説き」「捨て台詞」「二枚目」などなど、そして「なあなあ」です。歌舞伎では、二人の登場人物が内緒話をする場面で、AがBの耳元に口を寄せて「なあ」と言い、Bが「なあ」とうなづき返します。一般的な使い方は「なあなあ」は馴れ合いです。

「馴れ合い政治」を歌舞伎用語に訳すと「なあなあ政治」。

まあ、我々国民は「馴れ合い」でも「なあなあ」でも、ハッピーな生活を送れればいいかな、新型コロナウイルスとも「なあなあ」しながら生きていかないと行けないかな、やや自虐的になりましたが、「なあなあ」しながら歩いていくこととします。

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