手食の話です。インド人がカレーを食べるときに右手で食べる、というのは有名な話ですが、実は西洋人も西暦1800年くらいまでは手食をしていたようで す。食事のときはテーブルを使うわけですが、そのテーブルには一定の間隔で窪みがつけられていて、それが皿になったり、鉢になったりしていました。そし て、真中の大皿から料理を手でとって、その窪みに入れてから、両手で食べだした、ということです。そして、だんだんと机が汚れたり傷で見苦しくなってくる と、それを隠すためにテーブルクロスが用いられてきたのですが、それがまた厄介で、今まで手のソースとかの汚れを洋服で拭いていた人たちが、そのクロスで 拭いたり、ひどい人は鼻までかんだらしいのです。そこで、クロスを切ってナプキンにしよう、という発想が生まれてきました。世の中には歴史と知恵がありま すねえ。1804年即位のナポレオン1世などは、手で食べちゃ、服で拭いていたので、食後テーブルクロス同様、服もすべて取り替えていたようです。なん か、やんちゃですね。

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