世界遺産とは、世界遺産条約に基づいて「世界遺産リスト」に登録されている貴重な物件のことで、ユネスコは各国に条約の締結を呼びかけ、リストに登録すべき物件を推薦するよう働きかけ、登録された建造物や地域は保護されるようになります。
世界遺産は812件(2005.8現在)あり、日本には「白神山地」や「古都京都の文化財」など13件の世界遺産があります。
そ の中の「屋久島」は実に面白い島で、東京23区ほどの面積の中に1936mを筆頭に1800m超の山が7座、1000m以上の山が46座連なり、「洋上の アルプス」などとも言われています。また屋久島のある位置は、常夏の亜熱帯の北限であり、厳寒のシベリア気団の影響を受ける地域の南限にも当たりま す。それゆえに、低地の夏は亜熱帯であるのに、山頂は1年中寒帯の気候に属すので動植物も亜熱帯から亜寒帯まで多様種が生息しています。
さらに面 白いのは「杉」でその杉の中でも樹齢1000年以上のものを「屋久杉」と言いますが、「月に35日雨が降る」と表現されるほど雨の多い屋久島は杉が育つに は絶好の環境で、がんばって花粉をばら撒かなくても子孫を残せるのです。だから島には多くの杉が生息するのに花粉症は存在しないそうです。なんとも不思議 なもののけ姫の世界なのです。

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