恵比寿ビールのラベルには、左腕に鯛を抱えた恵比寿様が胡坐をかいていますが、数百本のビールに1本だけは鯛が2匹います。と言っても、もう一匹は右手 の後ろに抱えた魚籠の中から尻尾の方だけが飛び出ています。この2匹の鯛がいるビールは、見つけた人に福が訪れる「ラッキー・ビール」と正式名が付いてお りますので、福をもたらしたい方は、ぜひ見つけてみてください。但し、缶ビールではなく、びんビールのみにしかないようです。
  麒麟ビールのラベルの、「きりん」は首の長いキリンではなく想像上の神秘な動物である「麒麟」が描かれています。「麒」はオスで、「麟」はメスで、聖人が世に出て、王道が行われる時に生まれ出たと中国で伝えられているものです。
  「キリン伝来考」という本によると、1414年にベンガル王サイフッディンの派遣した使節が中国を訪問した際、貢物として「キリン」を持ってきたのです が、永楽帝にゴマを擂るために、聖人が世に出たときのみに現れる「麒麟」の名を「キリン」に付けて貢いだので、この首の長い動物の名は「キリン」になった と書いてあります。その前の名前はどうであったかが興味がでてくるのですが、英語で「ジラフ」オランダ語で「カメール」とありますから、きっとどちらかで 呼ばれていたのでしょう。
  これからやってくる夏は酷暑が予想されますので、ビールで癒されましょう。ちなみに私の大好きな「喉をカラカラにして」ビールを飲む手法は食道に負担がかかるということなのでご同輩はご注意を。

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