現代社会では石油がなければ何も始まらない、電気もつかない、車も動かない。その石油の代替エネルギーとしてトウモロコシからエタノールを作りだして行こうというのが世界の動きです。
 ブッシュ大統領がそのプランを発表すると、トウモロコシの値段は高騰し、今まで大豆や小麦を作っていた畑は、トウモロコシ畑になり、飼料にトウモロコシを食べる鶏などの家畜の値段がどんどん上がっています。
家畜が食べた飼料が食肉になる割合は、牛=8%、豚=15%、鶏=25%、です。牛は食べた飼料のうち8%しか食肉にならないのです。よって、牛肉のステーキを食べるよりもフライドチキンを食べたほうが飼料は節約になるのです。しかも鶏は卵まで生むのですから大活躍です。
アメリカ人はチキンが好きで、映画などを観ていると彼らの食事のほとんどはハンバーガーかフライドチキンです。年少のころからチキンを食べているアメリカ 人の子供の描く鶏の絵は足が3本だそうです。なぜならばフライドチキンは一箱に3本入っているので、足が3本あると思っているのです。
 そのくらい大好きなチキンが値上がっていくのだから、アメリカ国民だって怒るでしょう。
トウモロコシは、エタノールとなって石油の代替エネルギーになっていくのか、それとも今まで通りニワトリのエサになっていくのか、岐路に立っています、食べ物としての正念場に立たされています。

税理士法人SETACS