来年2月17日の東京国際マラソンのために11月はトータル110km走りました。長いのだか短いのだかマラソン初心者にはよくわからないのですが、本人は十分にあえいでおります。

走っ ていて音楽を聴くのも飽きてきたので、最近は司馬遼太郎さんの歴史を語る講演シリーズを聴いています。その中で、司馬さんは「文化と文明の違いの顕著た るものは、文化は不合理であり、文明は合理的なものなのです」と語っています。「文化とは、例えば箸の上げ下ろしの作法であり、ふすまの開け閉めの作法で あり、ふすまなんてえのは足で開ければ一番早いのに一々座って開けています。また、文明とは、例えば飛行機であり、利用したい人はチケットの購入と離着陸 時のシートベルト着用くらいの約束事を守るくらいで便利に利用できるのです」と教えてくれます。

なるほどな、走りながら膝が崩れ落ちそ うになるのを堪えながら感心します。「では、いま自分が走っているということは、文化的なのか文明が栄えた結果なのか」と考えます。つらくて痛いのに走る のは不合理だけど、おかげで健康になりダイエットにもつながることは合理的かな。
司馬史観と文化と文明の渦巻くロードを素人ランナーは悶々と走り続けるのです。

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