先日、御徒町のアメ横裏を歩いていると「羊肉狗肉」の看板があり、たまには羊の串でも食べてモンゴルのどこかで嘘ばかり付いている朝青龍を偲ぼうじゃないかと暖簾をくぐりました。
 料理は中華なのですが、他の店ではあまり出ないようなというか、モンゴルの草原を騾馬にまたがり駆け回るだけのエネルギーを身体に吸収するようなというような独特のものでした。
 ビールから紹興酒になり馬の漢字が入った50度の酒を飲むと、メニューに「熱辛狗肉スープ」というものがあるのに気がつき、「折角だから、この熱くて辛 い物を食べてみよう」ということになり、注文してみると、スープにはささみのような肉が浮かんでいて、飲んでみるとこれがなかなかいけます。
 2口くらい飲んだところで虫の知らせというか犬の知らせで「ふっ」とメニューを見ると「狗肉」?、「んっ、もしや」と携帯電話の辞書で調べると「犬」と あります。「こうなったら道連れに」とまだ「狗スープ」に口をつけていない相手に「美味しいですよ」と飲食を促し、啜った後に「実はこの肉は犬でした」と 告げ二人で叫び、心の中の愛犬家の看板が崩れ落ちるのを感じながら店を後にしたのでした。

税理士法人SETACS