さて皆さんは、物事を考えたり、アイデアを練ったりするのに最適な場所はどこですか。
約1000年前の中国は宋 の欧陽修という人が、「文章を書いたり、アイデアを練ったりするには、三上にかぎる」と言いました。「三上」とは、「馬上、枕上、厠上」(ばじょう、ち んじょう、しじょう)のことで、馬に乗って揺られている時や、寝しな、トイレの中でしゃがんでいるときはリラックスして、良い考えが生まれるということで す。
この中では、私にとって考えるに最適な場所は「馬上」です。と言っても、馬の上ではなく、電車の中にその場所を求めます。私は毎日事務所の行 き帰りに電車に乗ります。行きに昨日の出来事と今日の予定をモールスキン社のハードカバー手帳に書き込み、やらなければいけないことやアイデアが浮 かぶともう一つの「なんでも帳」に書き込みます。
でも、もっと好きな環境は、机の前の椅子の上です。机周辺は、今はやりの整理術のお手本のような 整然としたきれいな空間であってはいけません。机の上には乱雑に面白グッズや文房具が散らばり、机の周りの書棚・カウンターには様々な本やCD、 DVDが所せましに差し込まれたり積み上げられています。その背表紙やタイトルを何気なく見たりする時にアイデアが浮かびます。
よって、新「三上」として、「車上、机上、本上」を提案します。
さあ、皆様はどこでアイデアが浮かびますか。トイレの中ででも考えてみてください。

税理士法人SETACS