尖閣諸島問題で日中関係が揺れています。

 中国は上げたこぶしを下ろすのに苦労をしているようにも見えますが、菅首相も前原外相も固いので

中国もこぶしを痛めるのを恐れて、ますます強硬路線を貫いてくるかもしれません。

 以前、小泉元首相が靖国参拝問題で中国から「中国を戦渦に巻き込んだ者たちを参りに行くのはやめろ」と言われても結局お参りして、「胡錦濤さんも上げたこぶしを下ろすのは大変だろうな」と他人事のように語り、「あれほど忠告したのに、なぜお参りしたんだ」とすごむ中国に「賽銭はポケットマネーだから気にするな」と煙に巻いていたことを思い出します。

 小泉嫌いの私ではありますが、菅首相もこういったケンカ上手なところがあっても良いのではと思いつつも、これからの世界の経済大国である中国相手にケンカするのもなんだと思うし、こういった問題を解決するのは田中角栄さん並みの強引な腕力と智謀が必要なのかとも考えます。

 中国は日本の日銀に当たる国営銀行から各銀行へ130兆円の貸出をし、その各銀行の貸出目的の半分が投資資金で、その潤沢な資金でボンボンと誰も入らない高層ビルを何本も作り、さらには元の価格を国際的有利に保つためにバンバンと元を刷り上げており、かなりの危機感があると思われます。

 そういった国内事情から国民の目をそらさせる為には反日活動を煽るのが最も効果的であるというゆえの尖閣問題であるということが、もしかしたら問題の核心なのかもしれません。

税理士法人SETACS