午前中ゴルフをして昼食で生ビールを飲む。

乾いた喉を潤してくれるとともに、午前中のOBも池ぽちゃもバンカーからのホームランもスリーパットも忘れさせてくれる素敵な奴だ。

そこでふと思うことがあります。

ゴルフ場のレストランは、他に競争相手もいないので、ゴルフをしている人はほぼ必ず食べにきてくれます。しかもゴルフの予約人数でランチを食べる人の数もわかるので、材料の仕込みも料理の下ごしらえもかなり正確な数値を推測できます。

それなのになんで料理が東京の真ん中の高級レストラン並みに高いのだろうか、メニューのほとんどが1千円以上します。

小さくて可愛くて思わず頬ずりをしたくなるようなウナギがご飯の上に乗ったいわゆる「うな重」が宮内庁御用達であるからなのか2,500円、カレーは福神漬けとラッキョウが別の入れ物があるからなのか、それともルーがインド王朝から取り寄せたせいなのか1,500円。ラーメンに至ってはもしかしたらスープは市販の顆粒でとったのかと思われるような味のスープであるにもかかわらずが中国3千年の歴史のせいなのか、なんと1,500円(東京のラーメン屋では半額で結構美味しいのが食べられる)、生ビールはミュンヘンのビヤレストランからもしくはアイルランドのアイリッシュバーから取り寄せたせいなのかへたすると生中で1,000円以上します。

「ちょっと高すぎないか」と思うのですが、日本人は勤勉で勉強熱心なので、暴動を起こすこともなく、「山口さんは前半65点ね、武田さんは60点とお」と足し算をしたり「あそこで4パットだもんなあ」とテーブルをたたきながら深く反省さえしています。

そのような優しいゴルファーに甘えて、ゴルフ場は倒産の危機に瀕すると「実はレストラン部門とキャディ部門が赤字でした」なんて事を言い、会員権の返還は無理です、としらを切ります。

生ビールに一言ではなく生ビールの値段を決めている人に一言になってしまいましたが、このひと時のためにゴルフをやっているようなものなので「とりあえず生ビールください」。

 

 

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