そんなイスラエル沖の地中海から海底ガス田が複数発見されたようです。

 2014年採掘分は国内で消費、16年採掘分は輸出が可能です。そこでタイミングよく中国がイスラエルの新幹線建設の発注を受けました。あれだけ鉄道事故を起こしている中国の鉄道技術で良いのかはともかく中国がイスラエル建国60年間の悲願であった地中海と紅海を結ぶ鉄道を建設するのです。

 中国は、最近世界各地特にアフリカで鉄道や港湾の建設などのインフラ設備受注をし、資金がない国には積極的に融資をしてその見返りに石油ガスの利権を確保する世界戦略を展開しています。

 まさにこのルートに乗ったのが今回のイスラエルの鉄道とガスの話なのですが、そんな外交でとどまらないのがイスラエルで、かねてよりEUにガスを送っているロシアはEUを脅すときには厳冬期の突然のガス供給停止をします。

 「EUさんよ、イスラエルのガスはいらんか」その代りイランの時はよろしくねみたいな交渉もするかもしれません。

 世界の外交はすごいですね、生きるか死ぬかのインテリジェンス(情報、諜報)の戦い、日本の政府もイスラエルあたりの外交マンをスカウトしてきての代わりに外務大臣として働いてもらったらよいのでは。

税理士法人SETACS