今、日本は株価が日経平均で2万円を超えたり、また不動産価格も上がってきました。
 まあ日銀が、これだけお金をジャブジャブと市場に流しているのでそれも当然かと思いますし、また「アベノミクスの恩恵を受けているのは株を売買している5%の国民のみである」という声もありますが、アベノミクスの評価も上がりはじめたようです。
 今の経済は、いわゆる「資産効果」が好循環してきている状況で、ジャブジャブの余剰資金が株や不動産の取得に向けられてその取得した株などが上がれば「儲かった気になった」人たちがどんどんと消費をし、消費が増えれば株もまた上がり企業の売上も上がるので給料も増える、という図式です。
 これが国民全体に浸透し、国全体が浮かれてくると「バブル」の再現になります。
 ・・・の、はずですが、世の中見渡すと、飲食店などは「居酒屋」などの「自腹」で行けるお店は大いに盛り上がっているようですが、「接待」をするような高級店はまだその恩恵を受けていません。
 そもそも景気回復するときは、その兆しは決して中低所得者層(居酒屋で自腹の人たち、ごめんなさい)の消費から始まるものではなく、高所得者層が「消費」を始め、大企業が「交際費」を使い始めてから「景気回復の狼煙」が上がるものなので、そのへんどうかな?と思うのですが、多少は「回復の兆し」が見えてきているかもしれないので、期待いたしましょう。

税理士法人SETACS