世界的大不況であります。
 年収200万円以下の人が2007年には1300万人に達し、2009年の今はその人数はもっと増えていると思われます。 逆に、年収2000万円超の人は2007年で160万人です。
 商売のターゲットとして、どちらの層を狙うかがこれからのビジネスの大事な点になるでしょう。
 仮に、年収200万円以下の人たちが年間200万円の消費をしたとした場合と、年収2000万円以上の人たちが税金やらなんやらを引かれて年間1000万円の消費をした場合を比較すると、
200万円×1300万人=26兆円 > 1000万円×160万人=16兆円、となり、どちらをターゲットにするかはそれぞれの考えがありますが、怪し いビジネスは早くもこれらの事実に目を向け、年収200万以下の層をターゲットにあらゆる搾取、詐欺などの策を弄しています。
 26兆円と言えば、国家予算の約1/3の金額であるし、トヨタ自動車の最盛期である2008年3月期の連結決算の売上高26兆円と同じです。
 こう並べると、26兆円の消費能力を持つ層もすごいけど、トヨタもすごいなあと感心してしまうのですが、感心しているだけではなく、いままでもそうであったのでしょうが、これからは特にターゲットを絞ってビジネスをすることが肝要になってくるかと思われます。
 どのようなターゲットを絞るかのヒントとしては、お金のある人たちに高価な絵や高級な服、さらには高い家具などを売っていた百貨店が次々と店を閉店させているのをしり目に、ユニクロ、TSUTAYA、マクドナルド等の儲けぶりは目を見張るものがあります。
 さあ、不況こそが中小企業の伸びる時と信じて、明るい未来に向かっていきましょう。

税理士法人SETACS