最近、お嬢さん方から「アベノミックスってなーに?」と聞かれることが多くなりました。「アベノミクスだよ、ジュースじゃないんだよ」、、ということで、アベノミクスを見ていきます。

アベノミクス発表以来、日本では株式市場と不動産業界で「活況」という風が吹いています。

本当に景気が良くなるのかどうかはわからないのですが、安倍政権の3つの柱「大胆な金融政策」「積極的な財政政策」「民間の投資を引きだす成長戦略」というデフレからインフレへの脱却をも図った、安倍さんの経済政策「エコノミクス」の造語として「アベノミクス」となったのです。

これまでの日本の悩みは円高デフレにありました。デフレに突入した年から自殺者が1万人ずつ増えたという統計があるくらいに、日本はデフレに苦しめられました。

日銀が金融緩和(円を刷り増す)というカードを切らない内にデフレは日本列島をすっぽりと覆ってしまい、日銀は言い訳として「少子化がデフレを招いた」と訳の分からないことを言い続けていました。

また、アメリカはここ10年でドルを3倍も刷り増したので、需要と供給の関係から円高ドル安になるのは当たり前で、それに対して白川日銀は「金融緩和はデフレ対策に効果がない」とおすましな公家顔で総理大臣の4千万円よりも高い年5千万円の給与を受け取っていました。

そこでアベノミクスが「物価が2%に上昇するまでに円を刷りまくる」と宣言したものだから、円安は進み、それに伴い株価もぐいぐいと上がってきたのです。

これが今のところのアベノミクスの理屈で、またこれまでの効果の正体だと思われます。

ここまで色々なものが安くなり、日本人の心に特にこれが欲しいという欲もなくなり、高齢者は年金で生活できるからお金を使わないどころか年金の3割を「いざという時のために貯めて」平均35百万円の貯金を残していく日本で、お金をバンバンと刷ったからといって「物の値段が上がる→企業の収益が上がる→社員の給与が上がる」かどうか、ははなはだ疑問と思われますが、期待はしましょう。

税理士法人SETACS