2015年5月18日から新築工事のため数年間休館するブリヂストン美術館は、その休館前に「ベスト・オブ・ザ・ベスト」と称して、休館日前の5月17日まで美術館が所蔵する有名で価値のある絵を惜しげもなく展示しています。
 ピカソの「腕を組んですわるサルタンバンク」「女の顔」、セザンヌの「帽子をかぶった自画像」、マネの「自画像」、マティスの「青い胴着の女」、ルノワールの「すわるジョルジェット・シャルパンティエ嬢」ゴッホの「モンマルトの風車」、ルソーの「牧場」、モネの「睡蓮の池」、日本画家では、藤島武二の「黒扇」(重要文化財)、藤田嗣治の「猫のいる静物」などなど見どころ満載作品がそろっています。
 私がその中でも何が好きかと問われると、「牧場」「モンマルトの風車」も捨てがたいのですが、デュフィの「オーケストラ」を一位に挙げたいと思います。
 デュフィの絵は、青、赤、緑、黄色の原色の使い方と自由に飛び散るかのような線のタッチが素晴らしく、絵から漂うユーモアとかわいらしさの世界に引きずり込まれます。
 またデュフィ自身がヴァイオリンを弾くだけあって、デュフィの作品には音楽の旋律が流れているかのようで、特にこの「オーケストラ」は絵の前に佇むとモーツァルトのフィガロの結婚の序曲が聴こえてきます。 今がチャンス、ブリヂストン美術館休館前に行ってみてはいかがでしょうか。

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