ナノテクとは、ナノメートル(10億分の1メートル)の極微世界を扱うナノテクノロジーの略語なのであります。1メートルと1ナノメートルの差は地球とピ ンポン球ほどの差があるようです。この技術が何に使われているかというと、例えば、携帯電話の頭脳である半導体チップの上に100ナノメートルの線幅で回 路を刻んだり、また、化粧品のファンデーションやローションの成分粒子がナノメートル単位まで微細化して皮膚によく浸透したり、さらには、医療分野でも 「ピンポイント・ドラッグ・デリバリー」というがん退治の治療に使われています。どういうものかと言うと、キャリアというナノメートルサイズの粒子に薬を 封入して、注射でキャリアを血管に流し込みます。血管には栄養を吸収する小さな穴が開いているのですが、キャリアはそれよりは少し大きいので吸収されない ずに、がん細胞のような大きな口をあけている患部には吸収されるのです。
ナノテクノロジーは大企業得意の「どう作るか」よりも「何を作るか」が問われるので、中小企業向けの市場とも言われています。これからはナノテクの時代がやってきます。

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