今回は講演やテレビで耳にはさんだ興味深い話をちょいとさせていただきます。
最初の話題は、テレビでの塩じいの話です。 「今回の国会では、会期日数が150日間なのに、153個もの法律が決まってしまった、官僚は自分たちのやっ ていることに自信がないから、あとでなんか言われないように、自分たちの仕事自体を法律化してしまえば、誰も文句が付けられなくなるという発想なんだ。」  とんでもないことですね、自分たちの都合の良いように法律でがんじがらめにしてしまう、しかも強行採決が何回あったことか、美しくない日本になっていく なあ、大丈夫かな、日本。
次は、関東学院大学教授の湖東先生の講義。 先生は、「消費税は輸出企業が国から還付を受けるための税金だ」と看破します。 「それが証拠に、トヨタ自動 車のある所轄税務署の年間の税収がマイナスになっている、他の企業が納税した金額を上回って還付しているのだ。」 「私の試算では2005年で年間約 2,300億円、月で190億円もの還付をされている。 その他、日産自動車や本田技研などの輸出上位10社の合計還付税額は8,727億円に及ぶだろ う」と机をたたきます。  これで消費税が10%にでもなったら、我々はひたすら消費税を払う中、還付される企業の還付税額は2倍になるわけです。 経団 連による新ビジョン・シミュレーションの試算で、消費税率2007年10%で、その後毎年1%の引き上げとしているのも、無碍なるものがあるなという感が あります。 大丈夫かな、日本。
最後は、テレビではいつも不愉快そうな顔をしている寺島実郎さんの講演。 やはり講演でも不愉快そうな顔をしつつ、最近エコノミストは世間に信用されてい ない、植草さんの手鏡のせいかな、と小さな笑いをとりながら、ドバイについて語ってくれました。 「今、アラブ首長国連合の首都ドバイは高層ビルラッシュ で、800mのビルを建築中だ、世界の高層ビル用のクレーンの3割がドバイに集まっている」とのことでした。 800mと言えば、秋葉原と御徒町の間の距 離くらいあります、大変な高さです。 一体、どこの会社が建設しているのだろうかと調べてみると、韓国のサムソングループです。 サムソンがクアラルン プールに作ったタワー(452m、88階)は完成後に傾いて、入居テナントが次々と退去しているとのこと、大丈夫かな、ドバイ。

税理士法人SETACS