負債約2600億円で倒産したアーバンを見るまでもなく、不動産業界の不振がひどいことになっています。もちろん外的要因であるサブプライムローンの影響 が大きいのですが、官僚の怠慢による要因も大きいようです。2007年6月に細かくて厳しい建築基準法が改正されたのにもかかわらず、担当役人にさえ建築 許可マニュアルが行き渡っていなかったので、許可がなかなか出ず、業者は工事をすることすらできずに、住宅着工件数がガタ減りし、GDPが3兆円低下、失 職40万人という最悪の事態を生じさせました。
 官僚不況は不動産業界にとどまりません。出玉規制強化によるパチンコ、特に「パチスロ不況」、厚労省が2004年に導入した研修医制度による「医師不 足」、2008年6月の金融商品取引法改正により‘馬鹿丁寧な’商品説明を迫られた「投資信託販売の不振」等など枚挙にいとまがありません。
 外から内から攻められて、日本国はノーガードでボコボコに殴られている状態です。どうなるのでしょうか。それでも救いは、繁華街は毎夜サラリーマンであ ふれ、最終電車だって満員です。日本のサラリーマンはまだまだ元気です。お店だって元気です。それとも風前の灯を楽しんでるのか、それとも復活に向かって の祝杯か、ここからは皆で頑張って復活の祝杯を目指して進みましょう、ぜひ。

税理士法人SETACS