ソニックブームとは、飛行機が音速を超えて飛行する際に、何かが爆発したような音を出す現象を言います。その音速のように猛スピードで経済が発展していくことを「音速景気」と言います。
 この音速景気に乗った経済の発展を遂げているところが中国の深3W(しんせん)で、30年前には掘立小屋がぽつぽつとある村とも言えない辺鄙な所が現在は人口がなんと約900万人の東京並みの大都市に変貌し、コンテナ取扱量では世界第4位にまで成長しました。
 一説では、このような音速景気に巻き込まれて世界的に好景気が来るとも言われています。
そのような意見には期待大ですが、今、深3Wは土地バブルの真っ盛りで、昨年の深3W市の税収約1兆円のうち不動産関連分が約1500億円、建設関連分が800億円で税収全体の20%以上を占めるのです。
 政府がおいそれと地価を下げるわけがないと信じる企業や金持ちが、土地のオークション会場に高級車で乗り付け、どんどんと土地を買い住宅を建て、値上が りしたら即転売してしまうことを繰り返す、まあ日本のバブル時代の千昌夫が大量にいることを想像すると、そのバブルが崩壊することを予測することも容易に できます。
 21世紀の世界はあと波乱がいくつ待ち受けているのでしょうか。

税理士法人SETACS