今年の日本の国家予算約80兆円のうち半分の40兆円が国債の発行=借金でまかなわれます。
 また、日本の累積の借金は約900兆円あります。これらの借金は上限なしでできるのかというと、そういうことはなく、個人資産=貯金である1400兆円がボーダーになる様です。
 よく、「不況っていうけど、日銀がお金をどんどん刷ればお金が回って景気が良くなるのでは」という質問をされますが、同じような理由でこちらも上限があるのです。
 その個人資産分を国が超える借金をするとどうなるのかというと、お金がだぶつくので金利が上がり、会社の借入金利上昇により物が高くなり、住宅ローンを 変動金利で借りている人はサブプライムローンの日本版に巻き込まれ、日本の円は大暴落し、物価がどんどんと上がっていくインフレの中のインフレであるハイ パーインフレがやって来るのだそうです。
 そこで、そんなときがいつやってくるのかを計算してみると(1400兆円―900兆円)÷40兆円=約10年となりますが、実際は来年そうなるのかもしれません。
 10年大丈夫と見るのか、10年以内にそのような事態が訪れてしまうと見るのか、判断に迷うところですが、結局、現在の日本を支えているのは勤勉で貯蓄好きな日本人のおかげということを政治家はわきまえて、政治をやっていただきたいと強く主張したいものであります。

税理士法人SETACS