神田の事務所の周りの小中学校が次々と廃校になり、その校庭では、心なしか悲しそうな顔で重そうな薪を背負った二宮金次郎さんが中国の科挙試験にも出てくる「大学」を読んでいます。

 その二宮さんは、実は「節約」や「努力」の人だけではなかったことが、猪瀬直樹(テレビに出ているときはいつも不愉快そうな顔をしているひとです)さんの本に書いてあります。

 二宮金次郎は、25歳の時に箱根の薪山を買い、薪を切り出して売って3年間で元の資金を5倍にし、その稼いだお金を友達に貸して利息を取り、資産運用のために田畑を買い足し、二宮個人は①不動産所有者②金貸し業、そして自らが③労働者となります。

 こうなったら、現代の日本人ももう不況だ円高だと言っている場合じゃないですね、校庭でさみしく本を読んでいる場合でもないですね、がんばろうニッポン。

税理士法人SETACS