まずは高橋克彦さんの「天を衝く」は、秀吉に最後の最後まで逆らった男-九戸政実という戦の天才を描きました。権力に歯向かって行って自滅する男のロマンがここにあります。 「翼を広げて」は中学時代の青春真っ只中の男の子のとても気持ちの良い話です。
「肩ごしの恋人」は女の親友二人が次から次へと男を変えていく痛快な話。
「娼年」はまさに娼婦を男がやるとどうなるかという話ですが、現実にもかなり需要があるようです。
「リカ」は気楽な女と思っていた子が突如豹変する話ですが、背筋が凍るほど怖かった。
「龍の仮面」は中国と台湾の関係が良く分かる本。「流星ワゴン」はこの世に生を受け死んでいくむなしさと、人間の心のはかなさを感じさせる本。
「グッドラックららばい」は中年主婦が突然、だんなと二人の娘を置いて家出して旅芸人とか旅館の女中をして暮らしていく話ですが実に清々しい。そのほか面白い本がいろいろと読みました。

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