モーツァルトが音楽史、というよりも人類史の中でも天才であることは誰でもが認めることであり、その短い35年間の人生の間に創り出された音楽は今も「音符の全てが重要で、どの音符にもムダがない、まさに天才の所業だ」と表現されています。
  その天才を教育したのが、父レーオポルト・モーツァルトで息子の天才に早くから気がつき英才教育を施し、息子の自伝が将来出ることを確信して、小さい頃か ら細かな日記をつけていました。そして、意外と知られていないのですが、父レーオポルトは教える方の天才で、モーツァルトの生まれた年に出版した「ヴァイ オリン教程」という本は、「今日でも音楽史上、最も重要な教則本の一つ」とまで言われています。
  このようなエピソードを読んだ時、わが小5の息子を含めた日本の教育は果たしてこれでよいのかはなはだ疑問に思えてきます。我々親子は天才でないので大学 を含めると16年間もの年月を学校教育に頼らざるを得ません。そしてちょっとがんばって勉強をしてもらおうと、塾や私立校に入れようとすると大変なお金が かかります。
  また、教育費を稼ごうと主婦がパートにでると、保育園で月8万円かかります。
それでも働いた方が良いからと外にでますが、夫の扶養手当の対象や配偶者控除から外れたりして稼いだ分が税金になってしまい、教育費にまでなかなか回せません。
  これでは結婚して子供を育ててちゃんとした教育を受けさせたいと願う男女は結婚することをあきらめ、日本の少子化への拍車が益々かかるような気がします。
  韓国の30歳以上の未婚の女性の40%が教育費を捻出する自信がないことを理由に結婚していないそうです。
  そろそろ日本も教育費を国が厚く手当てするか、教育費控除などの税金の控除項目を設けて、多くの子供が平等な教育を受けられる世の中を目指すべきではないのでしょうか。

税理士法人SETACS