苦手なというか怖いというかの感覚は、人それぞれ千差万別に違うもののようです。
例えばデンタルフォビアとは、歯医者さんで歯を削るキーン音が怖くて、その音を想像しただけで歯医者さんが嫌いになり、思わず予約をキャンセルしてしまうような症状を言います。
ギリシャ語のphebesthai「逃げる」から派生して英語のphobia「恐怖症」=フォビアになりました。
日本語で表現すると、「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」ということでしょうか。
私の事務所の女性諸君にインタビューして見ると、Mさんは「小さな水玉模様」が気持ち悪い、よってそのようなネクタイをしている男性は嫌いだ。 MIさん はアンパンにかけてある芥子の実のような「黒い粒の密集」を見ただけで吐き気をもよおし、よってアンパン自体も嫌いだ。 HAさんは「ニワトリの姿」その ものが恐怖だけど、料理は平気、食べるのも大好き、おごってもらうのはもっと好き。 HOさんは「毛虫」を見ると卒倒し、親になった蝶も大嫌い。 Nさん はチョークが黒板に引っかかった「キーン」音が嫌いなので、黒板に書いてある文字も書いている先生も嫌いだった。 もう一人のHAさんの夫と子は「痛いこ と」が怖くてテレビでヤンキースの松井が打球を取り損ねて手が曲がるのを見るだけで、背筋が凍り、またその家族4人は全員が「猫」の姿を見ただけで固ま り、まるで夜道で車のヘッドライトに照らされた猫が固まるように固まり、暫くはその道を通ることが出来ないそうです。
かくいう私はというと「・・」、あっと、やっぱり言えません。すみません。(誰に謝ってんだ)

税理士法人SETACS