ノーベル賞経済学者のジェームス・ヘックマン教授によると「5歳までのしつけや環境が、人生を決める」ということです。 何が5歳までのしつけで決まるのかというと、人生の様々な局面で自ら行動を起こしていくときに必要な様々な能力である「潜在能力」が決まるのです。
 潜在能力は、IQで測るのではなく、①(経済力など)資源の制約、②情報量と社会的な期待、③両親の情報と期待、④本人の選好、という4つの要因から影響を受けるということです。
 「うーむ、果たして私は5歳までにどのような教育を受けたのだろか、子供に対して5歳までどのような教育をしただろうか」と思い出そうとしますが、小学生中学生の頃の担任の先生をほぼ思い出せないので5歳の頃などは到底無理です。。。情報量ないなあ・・・
 1972年に貧しい家庭のアフリカ系アメリカ人の平均生後4.4か月の子供約100人を二つに分け、片方は教育活動をせず、もう片方は最新の教育を受けさせたところ、30代になった時のIQが平均より高く、その後も高いままであるようです。影響はIQだけではなく、学校の出席率や大学進学率が高く、スキルの必要な仕事に就き、10代で親になっている比率が低いとあります。
 教育をしなかった方のグループのことは書いてありませんが、逆だとすると、IQは平均より低く、学校には行かず、大学進学をせず、10代で子供を産む。実にすごい実験でした。
 1972年に4歳の子は2014年の現在は42歳になっているはずなので、両グループの人たちは皆が皆、そんな人生を送っているのでしょうか?
 教育を受けていない方の42歳にも頑張ってもらいたい。頑張っていると信じたい。

税理士法人SETACS