民主党党首小沢氏の第一秘書が逮捕された。
 小沢氏は「不公正な権力の行使」であり、「西松建設の事件は小沢一郎を失脚させるための国策捜査だ」と語り、反面、検察側は「国策捜査などあり得ない」、そのような事件が発生したので、容疑者を逮捕したのだと語る。
 そもそも国策捜査とは何か。インターネットのフリー百科事典ウィキペディアによると、政治的意図や世論の動向に沿って、検察(主に特捜検察)が「まず訴 追ありき」で捜査を進めることをいう。捜査を進める場合だけでなく捜査を控える場合を含めて国策捜査ということもあるが、一般にはこれらを区別して後者を 特に逆国策捜査などということが多い、と書いてあります。
 ようするに、あいつは悪い奴だといったマスコミなどの世論や、政府与党からみて都合の悪い政敵を、特にたいしたことをしていないのにかかわらず、その地位からたたき落とすために「訴追」を前提に検察に捜査をさせるということなのでしょう。
 記憶に新しい事件として、住専への公的資金投入への世論の批判の緩和のための政府主導による捜査、鈴木宗男事件における鈴木宗男さんと佐藤優さんの逮捕、また古いところでは、ロッキード事件、リクルート事件も国策捜査ではないかと言われています。
 今回の小沢氏「西松建設事件」が国策捜査であるのかそうでないのかは、つまびらかではありませんが、民主党が政権を取ったならば「官僚をぶっ壊す」「官 僚制度を根本的に見直す」と公言していた小沢氏の発言に敏感に反応した官僚の仲間(=検察)がそうなる前に動いたということなのでしょうか。

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