アメリカの中間選挙はブッシュ共和党の勝利に終わりました。アメリカ国民はイラク戦争を支持したのでしょうか。いずれにしろこの勝利によりブッシュがイラ クに戦争を仕掛ける時期は早まるのではないかと見られています。さて、戦争が始まると日本はどうなるのでしょうか。まず、戦争が始まると、最悪の場合、 米、英、イスラエル連合vsイラク、PLO連合の図式が出来上がります。そこで最大のポイントはサウジアラビアがどちらにつくかということです。アラブの 盟主であるサウジは国連の手続きなしにアメリカ寄りになることはないのでは、と見られています。アメリカは国連無視をするのでは、とも見られています。そ うなるとどうなるか、アラブの石油が禁輸となり、日本はアラブから石油を輸入しているのに、アメリカの味方をせざるを得ませんので、石油が輸入されなくな り、数年前と同じくトイレットペーパーのためにスーパーに並ぶ生活が始まります。
さらにサウジ・マネーが資産凍結を恐れてアメリカを離れていく可能性があります。すでにドル・ポンドは安くなり、スイスフラン・カナダドルなどの戦争に関係なさそうな国の通貨が高騰しています。日本の株式市場もアメリカに連動して下がるばかりです。
そして戦争になると、日本はアフガン支援5億ドルに次ぎ相当な負担を要求されることは間違いなし。そうなると買い手の付かない国債の大量発行もありえます。財政改革なんぞは夢のまた夢、不況は続いてしまいます。独自の外交、内政路線が求められます。

税理士法人SETACS