社会党の福島さんは星一徹並みの意地っ張りを見せて、基地の辺野古移設を反対して民主党との連立政権の解消に舵を切りました。
 鳩山さんが政治生活数十年でやっと学んだ「沖縄の持つ抑止力」などは全く無視してのことなのでしょう。 打開案、解決案を提示せずに意地を通すのもどうかと思いますが、少しは女をあげたかな。
 ここで思うのは、「沖縄の人たちは本当に基地が出ていってくれたらいいと思っているのか」ということです。いや、もちろん出て行ってもらって真昼間から 小学校の授業中に頭上を戦闘機やら軍用ヘリが飛ぶような環境を改善したいし、海兵隊が沖縄の人たちに被害を及ぼすようなことはやめてもらいたいと思うのは 当たり前のことです。
それが分かったうえで、なぜそのように思うのかというと、先日のテレビで、基地に就職するための専門学校で学んでいる沖縄の学生たちへのインタービューを観たときです。
学生「おじいちゃんもおばあちゃんも父母も基地に大反対で、反対集会にも参加しています」
TV「でも皆さんは基地に就職するために勉強しているんですよね」
学生「基地は沖縄では給与が高くて、職も安定しているから就職したいと思っています」
TV「それについてはおじいちゃんやおばあちゃんはなんて言っているの?」
学生「基地に就職できたらみんな万々歳で喜んでくれますよ」(笑顔)
TV「基地で働くのは許してくれるんだ」
学生「いや、それはもろ手を挙げてとても喜んでくれます」というような会話だったと思います。
 沖縄は複雑でいて仕事が少ないのですね、だから「やっぱり基地は必要だ」と潜在的に思っている人がいるのですね。例えば、ある農家は60歳の父親が30 歳の息子を扶養家族(税金上は所得38万円以下)にできるくらいの所得しかない中で、家族5人くらいで生活をしているそうです。家族の一人でも基地に勤め てくれれば生活が一変するかもしれません。
 逆に、以前石垣島に行った時に農家の人とお話をすると「米は三毛作、果物は好きな時にもげる、魚もカニも簡単に獲れる、一年中気候が良いので服代もあまりかからない、だから特に贅沢をしなければ普通に暮らしていけるのだ」と話していました。
 豊かな自然があるので、無理に基地に残ってもらって働かなくても良い環境もあるのです。
 難しいですね、まあ鳩山さんごときで解決できる問題じゃなかったのですね。誰がどのように解決を求めて動いても厳しい情勢は変わらないと思いますが、何とか収束をと思うのが本土の人たちの気持ちなのでしょうか。

税理士法人SETACS